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2009年2月14日 (土)

尊厳死と死にたい老人

とても気が気でない記事が載っていました。思わず読み込んでしまいました。ココログニュースからです。
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一人の女性の死 尊厳死の是非- 2009.02.14 11:01
エルアーナ・ラングローナさん、38歳。交通事故から17年間も昏睡状態が続き、2月9日にこの世を去った一人の女性である。尊厳死をめぐる長期裁判の末、生命維持装置を取り外された末の死であった。

この裁判で尊厳死が認められたのは2006年のこと。当初入院していた地元の病院は世論を恐れて実行を尻込み。最終的には父親の故郷であるウディネの老人ケア施設へ今月3日に移送、そこでの最期となった。

この尊厳死について、倫理的な反対意見はもちろん多々あった。イタリア政府も慌てて条例を制定しようとしている。

そして、尊厳死容認の判決に対して殺人行為だ、と見解したのがヴァチカンである。ヴァチカンは独立国家とはいえ、政治的に強い影響を持つ特異な存在。これを受け、保守派政治家なども介入。大きな倫理問題、社会問題に発展したのである。

彼女の亡くなった翌日の新聞各紙のトップニュースには、彼女に対する哀傷の文の見出しが目立つ中、ヴァチカン側の新聞の見出しは“殺した”と。

カトリックの教えのもとでは、自殺、堕胎、人口受精等は認められていない。神の意志のもとに…とはいうものの、無理に生き延びさせられているのが、神の本意なのか?

しかし、最終的な判断を下さざる負えない苦渋の状況にある家族の思いは、計り知れないもの。17年間頑張りぬいた彼女の、静かな眠りを願うばかりである。

(白浜亜紀)
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同じく、死に急ぐ老人、死にたい老人、という話題もありました。

「人生に疲れた」死にたい老人たち- 2008.11.15 11:02
スイスは「自殺幇助(ほうじょ)」に非常な寛容な国。自殺幇助を目的とする団体も複数存在する。これらの団体を利用して自殺した人々についての調査結果が、swissinfoで発表された。それによると機関利用者の多くが85歳以上の女性で、ほとんどが末期がんなどの重病を抱えていた。しかし命に関わらない病気でも自殺幇助を望む老人が増えているという。歳をとり健康を害して「生きることに疲れた」人々が、自殺願望を募らせるようだ。

日本では自殺の援助は犯罪だ。もちろん幇助団体など存在しない。しかし国内の自殺者は年間3万人を超える。内、高齢者の自殺は全体の33% (2007年)。性別は女性が多く、病気を理由にする人が半数以上。自殺者の傾向はスイスと似ている。

どんな理由であれ、自ら命を絶つべきではない。だからといって病気を抱え、自分らしさを失った生活が幸せだとは言い難い。老年期はいわば人生の集大成。その時期に自殺を考えながら生きる人々がいる現実を、我われはどう受け止めるべきか。またやってくる自分の老いとどう向き合うのか。考えずにはいられない。

[swissinfo、健康長寿ネット](山名 美穂)


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人命は地球よりも重い、と言われますが、なぜ重いのか?という問いかけには答えられず、考えずにいられない、という話はよく聞きます。実際に、この手の問題に全く無関心であっては、生きられないですし、自分自身がその立場に立った時、必然的に考えさせられる問題だと思います。

「さっさと生きて、さっさと死にたい」と死に急ぐ人たちが急増している、ということも話題になっています。
本当に「人間に生まれて良かった」と言える日は有るのでしょうか?もし、無ければ、私たちは、文字通り、苦しむために生まれ、苦しむ為に生きている、という夏目漱石が言っている様な、悲劇的な動物になってしまいます。
決して苦しむために生まれてきたんじゃないのですよ、苦しむ為に生きているのではないのですよ。力強く断言されている、親鸞聖人の言葉に、計り知れない魅力を感じてしまうのは、私だけではないと思います。

親鸞学徒の皆さんにお会いできて、本当に良かったです。有り難うございました。

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コメント

この記事、私も読みました。でも答えは出ないと思います。生きていくうちに、自分なりに納得出来る答えが見つかれば、良いと思っています。

投稿: TS | 2009年2月14日 (土) 18時50分

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