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2009年2月27日 (金)

『おくりびと』を見て……

アカデミー賞受賞映画『おくりびと』から、
2月26日に放映された「クローブアップ現代」の一こまです。たまたま付けた番組でしたが、興味深かったので、見入ってしまいました。

家族と共に死者を丁重に見送る、命のバトンタッチ。
生と死の共存を描いた、という本木さんのメッセージや、映画のみならず、死を扱った小説「悼む人」のベストセラーを通して、の番組でした。
「なぜ、生と死を描いた作品が人々の心を揺さぶっているのか?」
「誰にでも等しく訪れるのが死」
死に対する漠然とした不安やおそれ、生きることから死を遠ざけたい、直視したくないのが一般的なのに、そんな中、死と真っ正面から向き合ったものが、人々の共感を集めています。

生きづらい、居場所がない、と感ずる多くの若者、
通り魔事件の加害者の「誰でも良かった」という言葉を耳にしたり、
自殺者が11年連続3万人を越えたという事実を知り、
重いはずの一人一人の命が、どこか軽んじられている。

そんな社会の空気から、今、死と真っ正面から向き合う映画・作品が、注目を集めています、という国中さんのメッセージから番組は、始まりました。
(見ていない人は、こちらから見ることが出来るようです)
「納棺夫日記」の著者、青木新門さんの講演の様子も、報道されていました。

番組の中では、「死と向き合う」「死を受け入れられるようになった」「死と向き合い始めた」というメッセージがありましたが、その「死」とは誰の死なのでしょうか?
 亡くなった母の死?亡くなった兄の死?いや、日々、私たちの目の前に飛び込んでくる様々な事件や事故によって亡くなった人の死なのでしょうか?
 いや、いくら平均寿命がのびたといいましても、死ななくなったのではありません。100%確実な未来が、私の死だと、仏教では教えられています。
 その一番嫌な、「死」から目をそらしていては、一番確実な未来を無視して、今を明るくする事が出来るはずがありません。
 ということは、やはり、「死」と「生」は切っても切り離せない関係にあることが、よく分かりました。いつも、親鸞学徒の皆さんから聞かせていただいている事なのですが、改めて、そうだなあ、と感じました。

 一見、そんな死を話題にして、暗い話ばかりして、ちっとも面白くない!と言う人が有るかも知れませんが、今の私たちに最も欠けていて、しかも、最も大事なテーマではないか、と考えさせられる、今回の「おくりびと」でした。

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コメント

アカデミー賞受賞で映画「おくりびと」が話題になっています。
評論家、テレビの司会者、映画関係者、さまざまのコメントを聞きましたが、いずれも後生とは、いかなるものかさっぱり分からない、真っ暗であります。
この映画が、本当の仏教を聞くご縁になれば、と思います。

投稿: y.o | 2009年2月27日 (金) 23時16分

y.oさん、コメント有り難うございました。滝田監督は、富山県民栄誉賞も受賞、高岡市でもパネル展が開催されるなど、注目されています。嫌な話題をテーマにした、異色な作品だと思います。それが人気になっているのは、これも変わった現象だと思います。死以外にも、人間関係、親子関係、夫婦関係という視点が、細やかに描写されているみたいですね。

投稿: モーリー | 2009年3月 4日 (水) 22時49分

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受信: 2009年2月27日 (金) 17時28分

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